アマチュアセロ弾きの雑記帳//チェロ大好き。日々の思いを綴ります。
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2011/10/07 (Fri) カザルスはとてもとてもすごいのでは

私の師匠はなかなか深いことを言われます。
「語録」が作れそうです。
師曰く、
「良いって感じたということは、その人の良さを自分がわかったっていうことなんだよね。」
例えばわたしの場合、ペレーニとヨーヨーマ、幸いにも両者の演奏会を聴くことができました。
わたしは、ペレーニの方がヨーヨーマよりもはるかに感動しました。
これは実際に両者の優劣がどうのこうのということではなく、
ペレーニの良さが、わたしにとっては、わかりやすかったということなのでしょう。
そしてヨーヨーマの良さはまだわたしにはわからなかった。
ということに過ぎないのではないでしょうか。
ちなみにヨーヨーマのCDで、私が聴いた中で一番好きなのは
「アパラチアンジャーニー」です。あのヨーヨーマは素晴らしい。
ペレーニとヨーヨーマ、どちらも全く雲の上の人です。
少なくともどちらが上手いかなんてわかりません。
我が師曰く、
「高い山をすぐ下から見ていても、どっちが高いかなんてわかりはしない。」
ましてや「雲の上」ならばわかる筈ない。
前置きが長くなりました。カザルスのことです。
カザルスのことは小学生の頃から知っていましたし、
レコードも聴いていました。でもどこがどううまいのか、よくわかりませんでした。
「チェロの神様」のように言われていましたね。今でもそうか。
そしてカザルスについては、
平和主義者、偉大なヒューマニスト等という音楽以外の偉大な歩みがもてはやされました。
「技術的にはもっとうまい人がいるが、カザルスの深い人間性に裏打ちされた演奏は今も尚輝きを放つ」
なんて感じで言われていたと記憶しています。
「彼の全盛期は1910年代で録音は既に盛りを過ぎていた」
なんて言い方も聞いたことがあります。
自分も「ふーん、そうなんだろうなあ」と曖昧な思いで、
敬して遠ざける」というスタンスでした。
最初にカザルスってすごいのかなと思ったのは、
バルセロナオリンピックの閉会式でカザルスの「鳥の歌」が流れたときだったかな。
今まで何度も聞いた録音が、なんだかとてつもなくすごい演奏の深みを感じました。
まあ、演出の見事さもあったのかもしれません。
それから、フルトヴェングラーの戦時中の録音で、シューマンのチェロ協奏曲を聴きました。
チェロはティボール・マヒュラ、沈鬱なロマンの香り漂う名演です。
そう言えばカザルスのレコードがあったなと思って引っ張り出して聴いてみると
カザルスのさりげないカンタービレが実に深く心に届いて来ます。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲、
実はこの曲、僕はどうしても良さがわかりません。
あの第一主題って一体何よ?前奏がくど過ぎて、そこでもうダメ。
マエストロごめんなさい。
でもカザルスが弾くと嫌じゃない。
そんなこんなで色々聴いてみるとどれも皆実に上手い。
ロングトーンなんてビブラートはかかっていますけれど、
ビシーンと図太い音の真がばっちり決まっていて、
実にブリリアント。
そんなこんなで大昔に聴いたバッハの無伴奏チェロソナタを聴き直してみると
これってとてつもなく上手いじゃん。
あの右手の動き、
某有名イケメンチェリストさんが物まねしていますけれど、
あんなに音程悪くありません。
もっともカザルスは笑ってゆるしてくれることでしょう。
映像を見たら、なんと凛々しい。なぜこんな素晴らしさがわからなかったんだろう。
ベートーヴェンの「大公」トリオでは、
先鋒のコルトーがすごく上手くて驚いて、
次峰のティボーも上手いけれど、
大将のカザルスが出てくるとやっぱりカザルスが大将なんですね。
エルガーのチェロ協奏曲、カザルスがやり損なって、デュプレの方が素晴らしいということを
某有名評論家の先生が仰っていました。
そうでしょうか、カザルスがエルガーの協奏曲で聴かせてくれる歌心のなんと豊かなことか。
デュプレの演奏もそりゃあ好きですよ。
でもカザルスはカザルスだと思いました。
レッスン風景の映像が残っていますが、
カザルスの音ってもしなやかでいながら、弾丸のようなスピード感があるんですね。
というわけでカザルスはやっぱりすごいんだなと。





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カザルスはご自身でも明言していますが,音程は平均律から見れば外れていますす。しかし音楽的には平均律はベストではないわけです。カザルスは意識的に音程を作っていますね。

カザルスのデビュー当時のキャッチフレーズにポッパーを全曲完璧に弾くみたいなのがあったそうです。メカニカルな技術はデビュー時には土台があって,表現としての技術はそこから磨きがかかっていったわけですね。

それとカザルスは常に変化していますね。バッハの無伴奏もSPレコードに録音されたものと,今ネットで見られるライブの動画とはボーイングが違いますね。

2011/10/08 12:48 | ダンベルドア [ 編集 ]


なるほどねえ

ダンベルドアさん、なるほどです。
平均率はね。
カザルスくらいになれば、それぞれに旋律、和声、雰囲気に合わせて音程を作れるのでしょう。
ちなみにカザルスはメトロノームにもあいませんね。
それでいてあの圧倒的な安定感、さすがです。

2011/10/08 19:09 | えにお [ 編集 ]


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